2024で20代も終えたので、キャリアや人生について再考するタイミングでもありメモ
0章 なぜ、今人生の経営戦略が必要なのか
GDPが下がっていて、右肩下がりの時代になっているため、選択に時間をかけることで得られるリターン」が「選択に時間をかけることで失うロス」よりも大きい時代ではなくなったから。 例: 新卒一括採用のような、高成長の時代に形成された規範や制度が、この低成長の時代に至って、いまだに数多く残存している、
新卒一括採用は本当によくない。一度ミスるとそこから立て直すにはかなりの労力がいる。学生のうちにインターンなどしていない場合に職業を選ぶ基準がそもそもない。
現在の日本では、何かあるとすぐに政府が悪い、企業が悪いといった批判が巻き起こりますが、社会の衰退は何よりも「個人の活力の喪失」によって起きるということを絶対に忘れてはならない。
確かに、Z世代は生きる活力をなくしている。韓国だと更に顕著らしい。だから国が弱くなる
マキャベリ的人生論: 残酷な社会ゲームを冷徹に戦って生き残り、経済的・社会的成功を手に入れろ
ルソー的人生論:経済的・社会的成功の虚像に囚われず、自分らしく生きて本当の豊かさを手に入れろ
マキャベリは、ゴールを設定しても幸福とは限らない。ルソーは経済、社会的基盤があって成り立つもなのでプロセスが甘い。
アリストテレス的人生論: 自分らしいと思える人生を歩み、経済的・社会的にも安定した人生を送る
競争は必須で、低所得でゆったりライフみたいな生殺与奪の権を国に握られているような節約しないと生きていけないのはきついので、ゴール設定をしつつ、プロセスも考える必要あり。
1章 目標設定について
01 人生というゲームの基本原理を押さえる
人生というプロジェクトの長期目標 ↓
時間資本を適切に配分することで持続的なウェルビーイングの状態を築き上げ、いつ余命宣告をされても「自分らしい、いい人生だった」と思えるような人生を送る

時間資本を人的資本に転換する効率の良し悪しでだいぶ変わる。。IT系に早めに転職してよかったと言わざるを得ない。何者でもない人には社会資本は得られない。
金融資本を生み出すのはその人の持っている信用・評判・知名度などの社会資本であって、知識・能力・コンピテンシーなどの人的資本ではない」ということです。これはキャリアを考える上で非常に重要な点であるにもかかわらず、多くの人が誤解している点
いくらスキルを上げても、社会資本がなければ意味がない。つまり、「何が」できるか以上に「誰が」やるかの方が価値になる。巨人の方にのるというか。。
確かに、JTCで年収高くても転職市場では全く決まらない。とかよく聞くよねw
ウェルビーイングな状態↓
自己効力感/社会的つながり/経済的安定性
お金をおいかけすぎないこと。ある程度金銭を稼ぐと幸せの上昇が逓減するので、友達と家族を大事にするのは身にしみる話。FIREした後に、社会的つながりと自己効力感が感じられずFIREを辞める人が増える理由がわかった。
2章 長期計画について
02 ライフサイクルカーブ

この図でいうところの人生の春をITと定めた自分を褒めたい。なぜなら時間資本を人的資本に替える効率がいい(ITが伸びているので)ため。
とはいえ、人生100年時代なので30代から挑戦してはいけないということでもないと解釈。ただ守りはしつつ、攻めるスタイルがよさそう。
03 キャズム / 04 適応戦略
既知なので割愛。
3章 職業選択について
05 ポジショニング 前編

ライフ・マネジメントにおける意思決定において、真に問題となるのは「勇気」でも「度胸」でもなく、「自分の居場所の趨勢についてどれだけ論理的に考え抜くか」という「思考の累積量」
キー局が2004年代は年収ランキングにはいっていたが、インターネットの普及によりポーターの5つの競争要因で負け、NetFlixやYouTubeで淘汰されつつある。
↓
著者は電通だったが、市場を鑑み離脱したらしい。
自分も、転職エージェントでは世の中の働き方を是正することは無理だと鑑み、新卒切符を半年で捨てた経験があるのでよく理解できる。
中でも「5つの力」のうち「競合との競争」と「代替品の脅威」は、ライフ・マネジメント・ストラテジーを考える上で、非常に重要な論点となってくるでしょう。 まずは「競合との競争」という点について考えてみましょう。私たちは、あるスキルや知識を身につけるときに、「そのスキルや学位が、どれくらい労働市場で評価されているか?」という点ばかりに目を向けてしまいがちですが、実は本当に考えなければならないのは、「そのスキルや知識を持っている人はどれくらいいるのか? この先、どれくらい増えるのか?」という点なのです。なぜなら、需要に対して過剰に供給されるスキルや能力の価値は必ず低下するからです。
これは本当にそうで、エンジニアとしての価値はこれからリアルネイティブ世代とAIの進出によって変遷が激しくなるのは不可避。ピープルマネジメントや、企画力や営業力といった、ホリエモンでいう多動力が必須。
市場におけるポジショニングを検討する際は常に念頭に置いておいて欲しいのですが、「市場における価値」は「能力や知識の水準」ではなく「需要と供給の関係」によって決まります。
この脅威に対して、どのような対抗策が取れるのでしょうか? 大きく3つあると思います。 ひとつ目は「正解のある仕事を避ける」。2つ目は「感性的・感情的な知性を高める」。3つ目は「問題を提起する力を高める」
前述したとおり、AIができない仕事とはなにかを日々考えていく必要あり。
06 ポジショニング 後編
いまのポジショニングでも、VUCAの時代なので固執せずにへんかできるようにすべし
07 CSV競争戦略
社会的価値を実現すれば経済的価値は自ずと実現される
「社会的価値の創出」をビジョンとして掲げ、これを実践している組織や企業に所属するべき
これは本当に共感で、自分のやりたいことの方向性を一致しているかは非常に大事。
08 内発的動機づけ
健康寿命の長期化によって、多くの人が70〜80代まで働くことになる、ということを考えると、職業選択において、この「長く続けられる」という要件は決定的に重要になってくる
よくある、好きでやっているやつには頑張っているやつは勝てない の事例の話
好きになれるものを見つけようと言う話
09 リソースベースドビュー(他人には模倣できない特徴)
割愛
10 イニシアチブポートフォリオ
仕事のポートフォリオは以下が大事
- 成長の機会
- 新しいスキル・知識・経験を獲得する機会が増えることで学習や成長が加速され、新しいキャリアの機会が拡がります。
- キャリアの多様性
- ひとつの仕事に携わることでは得られない多様な経験や知識を得ることができ、自分の内部に多様な視点・スキル・価値観を持つことができるようになります。
- 人的ネットワークの構築
- 本業とは異なる人的ネットワークを持つことができます。特に、所属する組織の外部に人的ネットワークを広げることができれば、キャリアの多様性・堅牢性を高めることができます。
- リスク分散
- 異なる仕事や収入源を持つことで、経済的リスクを分散できます。例えば、本業が不安定になった場合でも、副業からの収入で生活の安定を保つことができます。
安定的だけれども大化けするリスクのない仕事」を持ちながら、片方に、「不安定だけれども大化けするリスクのある仕事」を持つ、というアプローチです。 これは、金融投資の世界において「バーベル戦略」と呼ばれる考え方
正社員×副業だな。。やはり。

40代くらいから、ポートフォリオは変化させる前提でネタを仕込んで行動すること。
4章 選択と意思決定について
12 創造性理論
創造性を向上させる上で「鉄板のアプローチ」が存在することはわかっています。それは「とにかくたくさんのアウトプットを出すこと」です。
何事も量質転換。プログラミングも副業も。
人生の経営戦略において重要なKPIは「打率」ではなく「打席数」なのだ、ということ
13 絶対優位の戦略
自分にとってゲーム理論で一番勝てる選択肢を選ぶこと
14 正味現在価値
割愛
15 オプションバリュー
常に選択肢を持ってリスクを最小化すること。意思決定の対象となる選択肢には経済的な価値がある。
正社員×スモールビジネスが個人的にはやはり熱そう。
キャリアの選択における柔軟性/教育の選択肢/地理的な柔軟性/ライフスタイルの柔軟性/人間関係の構築
他の業界と掛け合わせられるIT、汎用性の英語、家を買わない、リモートワークや転勤がない、社会資本を得てから人脈を広げる。
改めてIT系の可能性を感じた。
5章 学習と成長について
16 バランススコアカード
BSCを人生にあてはめると↓
財務視点(お金の収支)、顧客視点(人間関係の質)、内部プロセス視点(時間管理、生産性、メンタルフィジカルの健全度)、学習/成長視点(仕事の経験、読書や旅行での学び、資格等)
自分なりの成功のモノサシを考えることが重要。他者が考える成功のモノサシを自分に当てはめるのはNG
17 ベンチマーキング
自分の人生においてベンチマーキングをおこなうには?↓
課題意識をもつ/対象を選出する
日々の時間配分をかえ、成功者と同じ時間資本の使い方をする。
18 経験学習理論
学習とは 経験を通じて自分の信条・習慣・思考様式を変化させることで、同じインプットに対して、より良いアウトプットを出せるようになること
良質な失敗経験が大切。
19 発達指向型組織
発達指向型組織は、通常の組織と比較して、次のような特徴を持っています。 最大のポイントは、通常の組織が、最もその仕事で安定した成果が出せる人に仕事を任せるのに対して、発達指向型組織では、そのような考え方を取らない
学習は常にコンフォートゾーンを抜けることで可能になる。
20 サーヴァントリーダーシップ
流動性知能とは「過去の経験や学習に依存せず、論理的に考えたり、パターンを見つけたりする知的能力」
結晶性知能とは「過去の経験や学習によって蓄積された知識やスキルを活用する知的能力」のこと
加齢によって流動性知能は下がるので、学習して得た亀の甲より年の功である結晶性知能が大事。
確かに、エンジニアとして人生の秋まで現役というよりは、その経験を踏まえて別職種の方がかけ合わせ的によさそう。
総評
- 幸福全般
- あまり金融資本をおいすぎず、人的資本を向上させながら社会資本へ昇華すべきだなと考えた
- 自分にとってのウェルビーイングを考える
- ライフワークとライスワークとライクワークを言語化させておくのがよさそう。
- 社会資本
- 30~40代は特に社会資本を築きたい。何事にもチャレンジすること。
- 本業以外の人的ネットワークの構築に力をいれること。スタバ的なサードプレイスをもう一つ作ったほうがいい
- 人生において打席数を増やすことが経営戦略上重要なKPI
- 良質な失敗を繰り返す。それが経験になる。
- 時間資本
- 副業をエンジニア系で一つ、それとは別にストック型で作っておいた方がいい。改めて感じた。30後半でポートフォリオを変化させるイメージ。